輸出の流れ

SATOSHIP(サトシップ)の主要サービスである中古ボートがお客様の手元に届くまでを紹介しています。

仕入れ

<例:中古ボート TOHATSU TF215 輸出先:タイ王国>

私達のサービスのスタートはボートや漁船を購入するところから始まります。 購入するボートは海外のお客様のニーズに合わせ日本のマーケットから探していきます。法人、個人の取引先やオークション、仲介業者様含め日本全国あらゆるネットワークを使います。モデル、大きさ、年式、エンジン、値段などを見極め、できるだけ良い条件で仕入れます。お客様の条件に合うボートを探すため、常に仕入れ先の新規開拓をしています。
輸出に必要な日本小型船舶検査機構が発行する船舶検査証書船舶検査手帳または各都道府県が発行する漁船原簿動力漁船登録票は事前に確認します。 ボート購入時には上記書類の他、売買契約書、譲渡証明書、オーナー様の発行3ヶ月以内印鑑証明書を代金支払い時に受け取ります。

倉庫(ヤード)までの輸送

購入したボートは現在ボートが置いてある場所から提携先の倉庫(ヤード)に運びます。
ボートの大きさやボートが港に係留されているのか、陸揚げされているのか等により輸送方法を選びます。通常はトラック、ユニック車で陸送しますが、まれにボートをそのまま運転して近くの港まで海上移動する業者様もいます。周りがすべて海に囲まれている日本ならではの移動方法ですね。この距離の運転には国家資格である1級小型船舶操縦免許証が必要です。
ここでのポイントはボートが置いてある場所から倉庫(ヤード)までの距離です。当然、距離が近い程運賃が安いので、日本全国に保管できる提携先を持っていることは強みになります。購入したボートに適した方法で安全、かつ迅速に倉庫(ヤード)まで輸送するために提携先の取引先様と蜜にコミュニケーションを取ることが大切です。

バンニング(積み込み作業)

「バンニング(vanning)」とはコンテナに荷物を詰め込む作業のことを言い、「バン詰め」とも言います。逆に荷物を取り出す作業を「デバンニング(devanning)」と言います。注意点としては「バンニング」とは日本で使われる用語で、海外では「バンニング」をローディング(loading)、「デバンニング」をアンローディング(unloading)またはディスチャージイング(discharging)と言います。バンニングはフォークリフトやユニック車を使って行いますが、ボートの大きさによっては1つのコンテナに2艇も3艇も積み込みます。 コンテナの輸送料金は内容物ではなく個数単位で決まるので、できるだけたくさんのボートを積んだほうがお得です。サイズや形が異なるボートを工夫してコンテナに積み込みます。職人の腕の見せどころです。 コンテナには20フィート(約6メートル)と40フィート(約12メートル)がありますが、ここでは40フィートコンテナを使用しています。

輸出手続き

バンニングが終わったら、いよいよ輸出です。
まずはボートを積んだコンテナを近くの港湾まで運び、そこからコンテナ船に積み込みます。具体的には港湾隣接のコンテナターミナルという場所まで運び、予約したコンテナ船に積み込みます。このコンテナターミナルは保税区域となっていて、入るのに輸出通関手続きが必要になります。そのため事前に必要書類(Commercial Invoice、 Packing List、輸出許可書など)を準備しておきます。 ボートの輸出の際には前述した船舶検査証書船舶検査手帳もここで必要になります。通関士から書類のチェックを受け問題がなければ、輸出許可が出て、コンテナ船が出港します。船会社よりコンテナ(の中身)の持ち主である証明書、船荷証券(B/L)を発行してもらい作業終了です。
輸出入には様々な専門業者の方が関わっています。この専門業者の役割や作業範囲により様々な呼び名があり正直非常にわかりづらいです。実務上は正直知らなくても問題ありませんので、ここでは省略しています。

輸出用語についてはこちらを参照ください。

輸入手続き(タイ側)

コンテナ船がタイ王国に到着したら先程の逆で船から降ろされたコンテナは、保税区域のコンテナターミナルに一時保管されます。今度はタイのコンテナターミナルから出るためにタイの輸入通関手続きが必要になり、必要書類(Commercial Invoice、 Packing List、B/L、Arrival Notice、Delivery Orderなど)を提出します。通関士によっては積荷を購入したことを証明するために国際送金証明書をリクエストされることもあります。その他状況に応じて様々な書類をリクエストされることがありますので、日本同様に専門の業者の方が対応します。輸出許可が出れば、トレーラーで倉庫(ヤード)まで輸送します。

デバンニング(積み下ろし作業)

お客様への引き渡し 倉庫に到着後、コンテナからボートを降ろし(デバンニング)、状態チェック&試運転をします。特に傷のチェックやエンジンの動作確認が重要です。太平洋を横断してきたわけですから、どうしても積荷は揺れてコンテナ内のボートも動きます。もちろんバンニングの際にボートは固定し、緩衝材を挟むなど対策は取ります。それでもボート同士がぶつかったり、コンテナとボートが擦れたりすることがあります。その場合は、タイのエンジニアが修理修復します。

引き渡し

引き渡しまで2週間から4週間かかります。

状態チェック&試運転が終わればいよいよ引き渡しです。お客様の前で最後の試運転チェックをし動作確認をしていただき、引き渡します。
購入後のアフターケアも対応しており、タイ国内で調達できない部品については日本から取り寄せて対応しています。