Waybill(ウェイビル)

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Waybill(ウェイビル)とは、「貨物運送状」 です。本サイトの用語集でも出てくる B/L(船荷証券) と混同しやすいですが、用途としてはほぼ同じと思ってよさそうです。

貨物輸送の取引では絶対必要になるB/Lですが、直筆での裏書署名が必要になり、時間がかかります。その理由は、B/Lには有価証券としての側面もありますので、あまり簡素化して誰かが勝手に譲渡したりなどトラブル防止としては納得です。
しかし、昨今はB/Lの手続きが完了するよりもコンテナ等の貨物が先に目的地に到着します。B/Lを待っている間、貨物は動かせません。つまり、保管料がどんどんかかってしまいます。また、B/Lを輸送中に紛失したりというケースも考えられます。

そのB/Lに代わる書類として、Waybillが登場します。Waybillがあれば、荷受人(Consignee)はすぐに荷物を受け取れます。それは、原本送付や裏書署名の必要がないからです。
輸出者(=荷送人「Shipper」)は船会社からWaybillを受け取ったらすぐに輸入者(=荷受人「Consignee」)にメールやFaxで送るだけでいいので、非常に楽です。
ただし、当然ですがWaybillは運送契約書と貨物の受領書を兼ね備えたもので、B/Lと違って有価証券としての側面はなく、裏書譲渡はできません。

海上輸送がSea Waybill(シー・ウェイビル)、航空輸送がAir Waybill(エア・ウェイビル)と呼びます。
同じような仕組みとして、Surrendered B/Lがあります。