船内外機

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船内外機(せんないがいき)とは、船内に設置されるエンジンと船外に設置されるドライブユニットが直結でセットされる推進システムの事です。エンジンは船船内船尾部に設置され、ドライブユニットが船尾板(トランサムボード)より外に設置されています。ギアやクラッチなどはドライブユニットに内臓されています。

ボートの船尾に突出したドライブユニットの名称から、一般的に「スターンドライブ(Stern Drive)」と呼ばれています。”Stern”は航海英語で”船尾”という意味です。
呼び方は他にインボードエンジン・アウトドライブ(略称として「インアウト」)、船内外機搭載の船を「ドライブ船」などと呼びます。
英語では、「スターンドライブ(Stern Drive)」が一般的かと思います。

操向は船外機(Outboard Engine)と同じくドライブユニットが旋転するため独立した舵がありません。また、係留時にはドライブユニットをチルトアップ(Tilt-Up)できるなどアウトボードと同じメリットを持っています。ただし、チルトアップ(Tilt-Up)できる角度は、メーカによって差があり、係留時完全に水面上に出るもの、ヤ一部が水面下に浸かるものなどがあるので確認が必要です。
その他メリットは、船の後方にエンジンが設置されているため、走行時(プレーニング)の安定性が良いこと、船上からエンジンのメンテナンスがしやすいとなど挙げられますが、船外機と船内機の中間的な存在で、中途半端な印象です。
デメリットとしては、エンジン設置場所が船内後部のため、船内機(Inboard Engine)と同様にかなりのスペースをエンジンに取られてしまう事です。

船内機同様に船内外機もエンジンの搭載場所が船内になってしまうことから、船内に相応のスペースが必要になり、搭載される船の大きさは最小クラスで16フィート(約4.88メートル)、最大クラスで30フィート(約9.14メートル)程度となります。

船内外機エンジンは4ストローク(4 stroke) のガソリン (Petrol Engine)が多いですが、ディーゼルエンジン(Diesel Engine)もあります。馬力は100HPから400HP程度です。

エンジンの冷却方式については、船内機と同じ「直接冷却方式」と「間接冷却方式」があり、プロペラは1軸右回りが多いですが、2重反転プロペラのものもあります。

豆知識的にスターンドライブ(Stern Drive)はエンジンとドライブユニットが直結ですが、エンジンとドライブユニットを離して中間軸でつないだ「ジャックシャフト(Jack Shaft)」というタイプもあります。

船内外機の他に 船内機 、 船外機ポッドドライブウォータージェットドライブ があります。